【小南自転車製作所】
ウィリエール スーパーレジェーラ SL

今回は細部までフレームについて紹介しましょう。 先ずはフロントフォークについて

現在 殆どのフレームに使用されているフロントフォークのパイプ形状は楕円形のものですが
このフレームに採用しているフォークは真円に近い丸型フォークです。
丸型のフロントフォークは 1970年代の頃でも珍しく日本では片倉シルクのフレームに使われていた事を覚えています。
(片倉シルクは日本を代表する自転車メーカーの一つでした)

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当時のイタリア製フレームは よりシンプルなデザインを求めて なで肩のフォーククラウンが採用される様になりました。
ブレーキキャリパーのデザインも変化して 小型されたものが主流になった事も影響していると考えられます。


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ウィリエールのフォーククラウンは補強板一体型で フォークエンドは差し込み式を採用しています。
フォーククラウンの肩の部分には刻印が施されてます。


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ハンドメイドフレームのフロントフォークオフセット形状は 機械加工による製品ではなく
一本一本手曲げ作業による職人技の一つでもあります。


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(写真のフォーククラウンはゼウス2000 参考までに)

次にハンガーラグですが ロストワックス製品を使用しています(写真などからもお分かりいただけると思います)
シンプルなデザインで チェーンステーブリッジを無くす事で ハンガーラグ周辺のフレーム強度の確保しています。

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一方で余分な部分を削いだハンガーラグへの溶接作業は非常に難しくなります。
溶接面積を確保する為にハンガーラグの内径に合わせて(ネジ切り部分)(チェーンステイ .シートパイプ .ダウンチューブ)各パイプの先端をハンガーパイプの内径ギリギリまで加工した上でより深く差し込み溶接します。
最後にハンガータップでネジ切り作業を行い仕上げます
(現在では一部のハンドメイドフレームでしか採用されていません)

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リヤ エンドはキャップ式のフレームエンドを採用しシートステイは集合ステイとしてまとめています。

今回は 職人技を感じる一本のフレームを紹介することができました。