スポーツとしての自転車vol 2

スポーツとしての自転車 vol 2
前回 LT値について少し説明しましたが LT値を上げて、パフォーマンスを向上するには、負荷をかけて行う練習方法と持久能力向上を目指して行うトレーニングがあります。
負荷をかける練習とは LT値を基準に負荷を上げたり戻したりすることで LT値の向上を目指します。
持久的トレーニングは普段よりも少しペースアップして 長時間、長距離を走りきることで 運動能力の向上を図ります (時速にしてプラス2キロ~3キロぐらい)トレーニング中、体調管理には気を付けて下さい。
無理は禁物です。
一般的に心拍数は 220-年齢と言われています。年齢の上昇と共に行える運動能力の限界は限りがありますが、中高年の方が少しでも速く走るには、LT値ギリギリのラインを少し超える持久走行なら、負荷を余りかけ過ぎずにレベルアップ出来るかもしれません。
但し現在では、持久的トレーニングは練習として余り効果が期待出来ないとも言われています。
又 LTパワー値は体格差による運動能力の違いが表れます。自転車の走行練習では 有酸素運動中に無酸素運動を行うことになりますが 無酸素運動と言っても、体内には酸素は必要なので、完全な無酸素運動ではありません。
一般的には 3分間が無酸素運動の限界です。
パワーメーター

LTパワー値の計測にはパワーメーターが有効です。パワーメーターでは、左右のペダリングパワーの計測や走行中のフォームの改善を目指します。
腕の開き方や前傾姿勢を深くすることで効率よく走ることにつながります。
パワーメーターは ペダリングパワーの計測や走行時速を測る為の機器としていますが (車やモーターバイクのように 対地速度の計測)
実際には航空機のように滞空速度 (対気速度)を測ることになります。結果、フォームの改善につながります。
但し、パワーメーターの計測データが全てではありません。
トレーニングのサポートTOOLとして使います。LTパワー値向上を目指すことは 速く走るためのトレーニングと考えないで、快適に走るためのアドバイスとして参考にしてください。